導入事例制作の料金相場を調べる人が知りたいのは、「結局、何にいくらかかるのか」だと思います。制作会社の一覧を眺めても、料金の見方が分からなければ、見積もり前の判断材料にはなりにくいですよね。
今回は、当サイトの事例制作会社一覧に掲載している制作会社と、公開価格を確認できる各社の料金ページをあわせて確認しました。調査対象は16サービスです。会社別の詳しい一覧は固定ページにまとめているため、この記事では「調査した結果、どのくらいの価格帯で見ておけばよいか」に絞って整理します。
結論から言うと、簡易記事は5万円台からありますが、一般的な導入事例記事として見るなら10万円から25万円前後が中心です。撮影やPDF制作まで含める場合は20万円から45万円前後まで見ておいた方が現実的です。
調査結果のざっくりした結論
16サービスを確認すると、導入事例制作の料金は、記事の作り方によって大きく4つに分けられます。会社名を細かく比較する前に、まずは自社がどの価格帯を見ているのかを押さえると、見積もりを読みやすくなります。
| 価格帯 | このくらいの内容が多い | 見積もり前の見方 |
|---|---|---|
| 5万円〜11万円前後 | 簡易記事、オンライン取材、原稿作成、テンプレート型の納品 | 記事本数を増やすには向くが、撮影やPDFは別料金になりやすい |
| 15万円〜25万円前後 | 取材、質問設計、原稿作成、簡易撮影、デザインなしまたは簡易レイアウト | 一般的な導入事例記事として検討しやすい中心価格帯 |
| 20万円〜30万円前後 | 取材設計、撮影、編集、PDF付き納品、デザインテンプレート利用 | 営業資料としても使いたい場合に見ておきたい価格帯 |
| 30万円〜45万円前後 | PDF制作、印刷物向けデザイン、写真撮影、複数回の編集校正 | 重要顧客の事例や展示会・稟議資料まで使う場合に合いやすい |
たとえば、CaseFactoryのように8万円台から11万円前後で本数を作りやすいサービスもあります。一方で、SEデザインや北斗社のように、PDFや撮影、印刷物まで含めると30万円から40万円台になるサービスもあります。ビズログは、16万円(税込)〜はデザインなしの価格帯で、デザインテンプレートを使ったPDF付きの公式プランは230,000円(税込)〜として見るのが自然です。
会社別の細かい比較は固定ページで見る
今回の調査対象には、価格を公開している会社と、要問い合わせの会社が混在しています。価格を公開している会社は比較しやすい一方で、要問い合わせの会社にも、BtoB、IT、製造業、マーケティング活用など、得意領域がはっきりしているところがあります。
そのため、この記事で会社別一覧をすべて再掲しても、固定ページと同じ内容になってしまいます。各社の得意領域、価格目安、撮影、PDF対応、向いているケースまで見たい場合は、事例制作会社一覧を確認してください。この記事では、その一覧を読む前に知っておきたい「価格帯の読み方」を中心にしています。
少し本題とそれますが、制作会社を選ぶときは、一覧表を上から順に眺めるより、自社の目的を先に決めた方が早いです。記事本数を増やしたいのか、営業で使えるPDFまで欲しいのか、専門商材を分かりやすくしたいのか。目的が決まると、候補に残す会社もかなり絞れます。
価格差が出る理由は原稿料だけではない
導入事例制作の価格差は、文章の長さだけで決まるわけではありません。実際には、取材前の設計、撮影、確認対応、PDF化、CMS入稿など、周辺工程の有無で大きく変わります。
| 費用差が出る項目 | 価格が上がりやすい条件 | 確認したいこと |
|---|---|---|
| 取材設計 | 質問票作成、営業課題の整理、事前打ち合わせ | 質問項目や構成案まで作ってもらえるか |
| 撮影 | プロカメラマン手配、複数カット、遠方取材 | 撮影費、交通費、使用できる写真点数 |
| 編集・修正 | 取材先確認、社内確認、複数回の校正 | 修正回数と確認フローが見積もりに含まれるか |
| PDF化 | 営業資料向けレイアウト、図版作成、印刷用データ | 簡易PDFか、営業資料として設計されるPDFか |
| CMS入稿 | 画像配置、見出し設定、SEO設定、内部リンク調整 | 原稿納品だけか、公開直前まで整えるのか |
同じ20万円台でも、原稿中心のサービスと、PDF付きのサービスでは意味が違います。原稿だけなら社内で公開作業や資料化を進める必要がありますが、PDFまで整っていれば営業担当者へ共有しやすくなります。
見積もりを見るときの目安
見積もりを比べるときは、金額の横に「自社に残る作業」を書き出してみると判断しやすくなります。安いプランでも、写真選定、CMS入稿、PDF化、営業資料への転用を社内で行うなら、その分の工数は別にかかります。
| 見積もりの見方 | 確認すること | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 10万円前後 | 取材と原稿の範囲 | 撮影、デザイン、入稿が別料金か確認する |
| 20万円前後 | 取材設計と撮影の有無 | 営業で使える情報まで引き出せるか見る |
| 30万円以上 | PDF、図版、校正、二次利用 | 資料として使える状態まで含まれるか見る |
読者側の実務で考えると、欲しいのは「安い見積もり」ではなく、「あとで困らない見積もり」です。公開後に営業資料へ転用したいなら、その前提を先に伝える。CMS入稿まで任せたいなら、入稿範囲を明記してもらう。ここを曖昧にしないだけで、見積もりの読み違いはかなり減ります。
まとめ
16サービスの公開価格・価格目安を見ると、導入事例制作の料金相場は、簡易記事なら5万円から11万円前後、一般的な導入事例記事なら10万円から25万円前後、撮影やPDF制作まで含めるなら20万円から45万円前後が目安になります。
ただし、金額だけで制作会社を選ぶのは危険です。8万円台のプランと40万円台のプランでは、単価が違うというより、含まれる作業が違います。取材設計、写真撮影、PDF作成、CMS入稿、修正回数、二次利用まで分解して見ると、価格差の理由が見えやすくなります。
この記事では、固定ページの一覧をそのまま繰り返すのではなく、価格帯の読み方に絞って整理しました。各社の特徴や対応範囲を横並びで確認したい場合は、事例制作会社一覧を見ながら、自社の目的に合う会社を絞り込んでみてください。
見積もり前に大切なのは、自社が欲しい成果物を先に決めることです。原稿だけでよいのか、撮影も必要なのか、PDFまで使うのか。そこを決めてから料金を見ると、価格差の理由がかなり見えやすくなります。



