情報技術が進歩していくにつれて、ひとつの企業が管理・共有する情報の量も比例して増大してきました。特にカタログや顧客情報などは、データによる管理が主流となりつつあります。ですが、そういったデータは一般的に書類に比べて携帯性に難があり、USBメモリやメールでの添付ファイルといった形でデータを移動する必要がありました。

また、このようにデータを管理する場合にはデータの更新日時が異なることによって個々人が持つ情報に齟齬が発生したり、誰の持つデータが最新のものなのかといった点を管理する必要が出てきます。オンラインストレージはそのような問題を解決する手段として、遠隔地に支社を持つ企業などにおいて特にニーズが高まっています。

しかし、ストレージの導入を提案する際に常に懸案事項として付き纏うものが、他社が提供するサービスとの差別化や、導入することにより期待できるメリットの説明です。自社が他社に比べてどのような点に秀でているかといった点をどのように説明したところであっても、他社が同じように比較点を挙げて説明しているのであれば、契約できるかどうかは担当者の提案力によるところが大きくなります。

そこに便利なアイテムとして登場したのが「事例」です。事例には既に自社のストレージサービスを導入していただいているお客様の感想や評価が濃縮されており、企業が自社の提案を採用することにより手にすることが出来るメリットなどを、わかりやすく解説することが出来ます。競争相手がもつサービスと、自社が持つサービスの差を説明するに当たっては、必需品となりつつあるものです。

しかし、この事例制作を行う際には当然ながら専門知識・技術が要されます。そのため、最近では事例制作を行う際、事例政策を専門に扱う他社に委託を行い、適切な事例を制作してもらうといった形態をとる企業が増えています。委託先によっては、単純なリーフレットのみならず、動画やWEBサイトなどの手段による事例制作を行ってくれる企業もあり、自社のニーズに合わせて委託先を選択することによって、契約機会を飛躍的に増大させる事例を制作してもらうことが可能となっています。