ランディングページのランド(Land)とは、上陸するの意です。これは沢山のインターネット閲覧者は様々な検索結果やリンクから辿り着く(上陸する)のが、WEBサイトのどのページからか、という問題になります。
WEBサイトを制作し運営する側にとっては、それが商業サイトである場合はいかに顧客を引き寄せて購入までに結びつけるかが生命線となっています。一般的にはWEBサイトは多数のページから構成されています。制作・運営者の側は、閲覧者をトップページから取り込みたいと考えます。なぜならばサイト運営においては見込み客の性質が想定されており、トップページから導入すれば本丸の販売ページまでは規定のルートだからです。事例制作はまずこの点を注意しなくてはなりません。
しかしインターネットの閲覧者は必ずしもトップページからやってくるとは限りません。
ここに自動車保険のWEBサイトがあるとしましょう。トップページにはいくつもの保険の種類が紹介され、リンクをクリックすれば詳細な説明が得られ、さらにクリックすることで成約のページに辿り着くことができます。しかしこのWEBサイトには、自動車事故を起こしてしまった時のためのガイドとなるページがあるはずです。もし閲覧者が「自動車保険+事故対応」というような検索ワードでやって来た場合は、トップページではなくて末端のページから入ってくる場合もある訳です。事例制作にあたっては、末端ページのランディングページ化を想定します。
したがってトップページがランディングページである、という認識は間違ってはいませんが、それはあくまでWEBサイトの設計上の問題であり、閲覧者は末端のページからやってくる場合も非常に多いことを知るべきです。
事例制作にあたっては、ランディングとなる可能性があるページは、直帰率を下げる戦略が必要になります。直帰率とはWEBサイトを訪れた閲覧者が、「購入」に類するボタンを押すことなしに他のページに移動してしまう、あるいはブラウザーを閉じてしまう確率のことを言います。そのため閲覧者がどのページから入って来たとしても、そこで十分役に立つ記事を提供し、本丸の販売ページまで誘導することを目指すモデルを導入しなくてはなりません。